Google Translator

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

管理人の定年後の友としてFXのブログは別途ここに

brogu mura

神戸の天気

最近のトラックバック

メールフォーム

  • メールフォーム

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月の17件の記事

映画「Passchendaele」(パッシェンデールの戦い)

2008年度カナダ作品:第33回トロント国際映画祭にて公開

<7月25日の箇所に、予告編、白兵戦(HD)のyoutube動画がそれぞれ、日本語・英語の字幕つきで、ありますから、よければそちらへも>

あらすじ:

「1917年カナダは人口800万未満の新興国家だった、第一次大戦は4年目を迎え、カナダ軍部隊は泥沼にはまっていた。。。カナダ軍は60万人以上が出征したが1割は帰還しなかった。」

・カナダ軍兵士マイケル軍曹とカナダ軍野戦病院看護婦サラの恋を縦軸に、第一次大戦の悲惨な戦いを横軸にしてストーリーは展開する。

・マイケルは戦闘で負傷し帰国し入院した。そこで看護婦サラに出会う。彼は一目で好意を抱く。その後傷病兵としてマイケルは新兵募集の業務につく。

・ひょんなことで若者を知るが、その姉がサラだった。二人は再会する。サラは弟と二人で暮らしており、近所から疎外されていた。それは彼女たちの父親に秘密があった。

・弟は恋人との結婚問題を背景に大戦に志願する。唯一の弟の従軍を知ったサラは悲嘆にくれる

Passchendaele movie 公式サイト: http://www.passchendaelethemovie.com/

Internet Movie Database :Passchendaele

Passchendaele

・マイケルはサラの弟をまもるために再度戦場に向かうことを決心する。戦場は「第3次イープルの戦い」として知られる、ベルギー西方の重要都市イープルそして最前線パッシェンデール。第一次大戦は塹壕の戦いだと言われますが、戦闘シーンは物凄いです。兵士の身を守るものは塹壕しかないという状況。

・運悪く、サラの弟はドイツ軍の捕虜になるが、ドイツ軍やマイケルの行動は。。。最後の10分は恐らく誰も予想ができなかった感動的なシーン。

・戦死者が1,000万人以上という、第一次大戦の悲惨な戦闘を経験した世界は、その後1928年の「パリ不戦条約」など国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する動きになるのですが。。。戦争は「勝者が作る歴史」だと言われます。しかし、欧州・カナダはまだ自己の歴史に正面から向き合う努力をしていると私は感じます。翻って、日本では学校ではせいぜい明治維新までで、現代史は飛ばして学習しませんからね。

この作品は第一次大戦が起こった背景や敵・味方の区別という構図の説明がないため、予備知識が必要。そのため、日本国内ではおそらく受けはよくないと思う。それは学校で近代史を教えないことにも一因があると思う。日本でも近代史の教育が必要だと思いますがね。。。

この映画で表現されている肉親の愛情、勇気と献身、自分の生命を賭けて守るものは何か。。。人の最後のより所はやはり家族なのだと改めて感じ、感銘を受けました。

日本未公開。最近は日本映画もミリタリー映画を製作するようになり、少しづつミリタリーアレルギーがなくなってきた感はするものの、果たして公開されるのでしょうか。

--7/3のコラムもご参照ください-

劇場は未公開ですが、DVDが発売されました。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

映画 本編:翻訳は自作

part 1  :http://www.dailymotion.com/video/xd5iav_passchendaele-yyyyyyyyyyyy-1-of-13_shortfilms

part 2 :http://www.dailymotion.com/video/xd5idt_passchendaele-yyyyyyyyyyy-2-of-13-w_shortfilms

part 3 :http://www.dailymotion.com/video/xd5ii2_passchendaele-yyyyyyyyyyy-3-of-13-w_shortfilms

part 4 :http://www.dailymotion.com/video/xd5imi_passchendaele-yyyyyyyyyyy-4-of-13-w_shortfilms

part 5 :http://www.dailymotion.com/video/xd5io5_passchendaele-yyyyyyyyyyy-5-of-13-w_shortfilms

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

人気ブログランキングへ

ご面倒でなければこちらも

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

映画「The Last Sunset」(邦題:ガンファイター)

1961年製作 アメリカ映画:

ロバート・アルドリッチ(Robert Aldrich)監督の異色西部劇

昔、私の中学校時代に田舎で兄と一緒に映画館で見た映画です。カーク・ダグラスが自ら歌う主題歌の「Pretty little girl in the yellow dress」(黄色いドレスの少女)も良い曲。

主演:ロック・ハドソン(Rock Hudson)、カーク・ダグラス(Kirk Douglas) 他

あらすじ:

・流れ者のガンファイター(カーク・ダグラス)がメキシコの牧場に流れ着く。その牧場で牛群を運ぶカウボーイとして雇われる。そこへ妹の亭主を殺された保安官(ロック・ハドソン)が追いかけてきたが、逮捕するのは牛群を目的地へ運んでからということで妥協し二人ともカウボーイとして働く。

・南軍の退役軍人であった牧場主は南軍時代の出来事が原因で酒場でトラブルになり死亡する。

・牛群を運ぶ旅の途中で女牧場主は保安官を愛するようになる。その間、ガンファイターと女牧場主が昔は恋人同士だったことが語られる。一方、女牧場主の一人娘はガンファイターを愛するようになり目的地へ牛群を運んだ後で、二人で「駆け落ち」しようと約束する。

・目的地へ着いた時、娘がガンファイターと恋に落ちて駆け落ちする事を察知した女牧場主がガンファイターに対して娘の出生の秘密を明かす。

IMDB (Internet Movie Database)  「The Last Sunset」(原題:最後の夕日)

Youtubeにある黄色いドレスの少女の挿入歌(Youtube画面右下のCCをクリックすれば日本語・英語歌詞を表示できます)

ー普通は最後まで書かないですが,48年前の映画ですから秘密を書きます。ー

・娘は元恋人同士だった二人の間の子供であることが女牧場主の口から語られる。実の父親に対して娘が愛情を抱くのは当然だとも。

・ガンファイター(カーク・ダグラス)と保安官(ロック・ハドソン)は約束どおり決闘するが、ガンファイターは倒れる。保安官が近寄ってガンファイターのデリンジャー拳銃を見ると、そこには、弾丸が最初から装填されていなかった。

何も撃たれて死ぬことはないではないか。。と観客は思うし、善人役のロック・ハドソンが悪者に思えてしまいます。しかし、自ら死を選ぶということは、やはりガンファイターと一人娘の間には死に値する何かがあったのかなあ。。ということを想像させます。

あのギリシア悲劇「オイディプース王」を想像するにかたくありません。

ロック・ハドソンが本来の左利きで拳銃を握ることやデリンジャー拳銃で決闘することが珍しく感じられました。

西部劇の傑作だと思うのですが、長らくDVDが発売されず、ようやく昨年、この「The Last Sunset」を含んだ「ロックハドソン・スクリーン伝説コレクション」というDVDがアメリカで発売され、日本でも2009年の夏に本作品が発売予定ですね。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

人気ブログランキングへ

ご面倒でなければこちらも

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

続きを読む "映画「The Last Sunset」(邦題:ガンファイター)" »

飲料自動販売機の代わりのビニール袋

東南アジアを旅しますと、古きよき時代を思わせる興味深い出来事に出会います。

最初に1985年にシンガポールに赴任したとき、道路を歩いていて、喉が渇いたなと思っても、日本のような自動販売機はどこにも見当たりません。商店で買うしかないため、屋台や道路わきの商店で、コーラなどの清涼飲料水を買い店の人に持ち帰りすると言うと、コーラのビンを開けて、その中味を上部にひもがついた巾着みたいな透明のビニール袋に移し替えて、私に渡してくれるのです。

それを見て、あ、これは 良いアイディアだと思いました。マレーシアのペナン島でもビニール袋でした。アジアではこれが普通ですね。これは私は電力消費量、ビンや缶の収集問題、リサイクル、原材料の消費にとって良いことばかりだと思います。

日本には自動販売機が約520万台(券売機・両替機を含む)、そのうち飲料とタバコで320万台あるそうで、世界一の自動販売機天国です。(日本自動販売機工業会の調査によれば)世界2位はアメリカで770万台、ヨーロッパは欧州全土で430万台。アメリカは多いといっても国土が日本の10倍で、人口も2.5倍です。

問題は電力です。飲料は冷やしたり、暖めているので24時間稼動しており、消費電力は省エネタイプでも1台あたり月間約200キロワット、標準的家庭の月間消費量295キロワットの3分の2にも相当します。(自動販売機の消費電力は経済産業省「自動販売機判断基準小委員会最終取りまとめ」(pdf 1,050KB)の資料8ページに)

2005年普及ベースで 消費電力は自販機全体で1年間で66億キロワットですから、1基100万キロワットの原発が9ヶ月間フル稼働した発電量に相当しますね。(100万キロワットX 24h X 270日=約64億kw)

飲料・タバコの自動販売機の存在が本当に、人生を豊かにしてくれるのですかね。。。。私にはどうもそう思えないのですね。タバコの自販機にしてもそこに存在するから、年齢確認カードが必要だとか。これも無駄ですね。年齢確認が必要なタバコ・酒は対面販売するべきだと思います。

しかし、まあ我が国は既得権益の社会ですから、残念ですが、そう簡単に政策転換できないでしょう。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

求職活動(6/23)

6月23日 梅雨の合間の快晴日を利用して、午後1時30分ごろハローワークへ行く。

総合受付でインターネット閲覧の番号札を取ると、95番だった。80番まで進んでいるので後15人待ち。10分もたたずに、順番が来て指定のパソコンの前に座る。検索をしてみる。1ヶ月前に比べて新しい求人があるようだ。30分ほど検索したあとで、画面を終了して総合受付に結果を報告し、「雇用保険受給資格者証」の裏面に日付とゴム印を押してもらい帰宅する。受給条件である実績合計2回になりました。

それにしても、職員の皆さん、話し方などホント応対が優しいので、逆にびっくりします。昔からこんなに優しいのかな。。。私は初めての経験だからそれはよく分かりません。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

小説「ベルリン飛行指令」

1988年 著者 佐々木 譲 

あらすじ

・著者は前書きで元本田技研の取締役から聴いた話として書き出していて、戦争秘話のような形をとっているところが巧みだと思います。

・昭和15年(1940年)ヨーローッパではすでに大戦が始まっており、日支紛争は長期化の様相を呈し、日本と英米との開戦が時間の問題になっていたころが小説の舞台です。日本の零式艦上戦闘機(零戦)が、ベルリンまで秘密裡に飛行する、冒険小説。

Photo_4

・欧州戦線でイギリスのスピットファイアに苦渋をなめていたドイツ空軍は日本が驚異的な航続力を誇る戦闘機を開発したとの情報を得た。その名は「タイプ・ゼロ」 ドイツは三国同盟を盾にとり、日本に2機の機体移送を求める。一方日本は非力な無線通信機器などの共同開発の期待から、移送に応諾した。

・選ばれたパイロットは、2名、安藤大尉とその部下乾一空曹。安藤大尉は上官からは扱いにくい存在だった。

・零戦の飛行ルートはロシアルート、中央アジアルート、インド横断ルートの3候補を検討した結果、インド横断ルートに決定。

・安藤大尉らは零戦で更に長距離飛行が可能となるよう訓練を行った後、横須賀基地を出発し、鹿児島、台湾、ハノイ、インドシナ半島横断、ビルマ、ベンガルへと向かう。

・途中、飛行場のない地域には抵抗組織などの協力を得て、事前に離着陸可能な場所と燃料を確保しておき、零戦は遥かベルリンの灯りを目指す。

零戦11型の燃料搭載量は落下式増槽の330リットルを含めて800リットルあり、航続距離は2,000キロメートル程度あるのですが、更に航続力を伸ばすため燃料消費効率の高いエンジンの回転数と最適巡航高度を訓練する部分など、興味深いものがありました。

そして、一路ベルリンを目指すところが、何かチャールズ・リンドバーグの映画「翼よ、あれがパリの灯だ」の雰囲気を彷彿とさせてくれました。

ちなみにドイツの初期型メッサーシュミットBf109の航続距離は650キロメートルですが、それは、燃料タンクが胴体のみに設置のため。後に落下式増槽取り付けが可能となったのですが、燃料タンクの問題はトレードオフの関係になる。翼内に燃料タンクがなければ、航続距離は短いが敵の機銃弾が翼にヒットしても炎上しない。おまけに液冷式エンジンで正面シルエットが小さく、敵の機銃弾に対して有利。

日本の零戦は翼内にタンクがあるため、航続距離は長いが翼に敵の機銃弾が当たれば炎上しやすい。おまけに防弾のための耐油性合成ゴムの量産ができない。もともと零戦は艦上戦闘機であり、航空母艦の上空に待機して敵機を迎撃するために、滞空時間を稼ぐ目的で翼内燃料タンクを設置した。長躯、渡洋爆撃機の援護のためではなかった。

本書は当時の歴史的事実と零戦の知識を基本的に押さえてあるので、あたかも実際に存在した物語であるかのように読者に感じさせるものがあり、何回読んでも面白い作品でした。

この後、著者は第2次大戦3部作として、「エトロフ発緊急電」(1989年)(永澤俊矢・沢口靖子主演で1993年TVドラマ制作) 「ストックホルムの密使」(1994年)(永澤俊矢・沢口靖子主演で1995年TVドラマ制作)を発表し、佐々木譲氏は次に日本軍のシンガポール占領当時を題材にした「昭南島に蘭ありや」(1995年)と続いていきます。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

人気ブログランキングへ

ご面倒でなければこちらも

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

書籍「パールハーバーの真実(技術戦争としての日米海戦)」

兵頭二十八 著 「パールハーバーの真実(技術戦争としての日米海戦)」 PHP文庫、2005年 全343ページ

あの大東亜戦争の敗因は一言では括れない。パールハーバー奇襲作戦後、ミッドウェーでの惨敗、よく聞かれるのが「緒戦の勝ちに奢ったからだ」と片付けてしまう説だが、冷戦後各界第1線の日本人はこの旧解釈だけではもはや満足できないだろう。そうではなくて、当時の日本人に何か、現代戦争に向いていないところがあったのではないか、日本の空母や飛行機のデザイン、運用にも日本人自身が知らない重大な欠点があるのではないか(前書きより)

といった著者の前書きで始まるこの本が、私が2番目に読んだ兵頭氏の著作です。この本の中で語られていることは、これまで一般に流布されてきた説とは、1線を画するものでした。

Photo_3

・1922年のワシントン海軍軍縮条約で、米及び英・日・仏及び伊の保有艦の総排水量比率を5:3:1.75とする旨定められた。そのハンディを克服するために、日本海軍人はどういう対応をしていったか。。。

・日本海軍人が決戦を決心するに至った装備は何か?日本は魚雷中心主義、アメリカは急降下爆撃主体になったその背景は何か?その思想の違いは?

・魚雷は自走するための小型精密エンジンがついた、ハイテク機器であり、極めて高価な兵器、維持管理・運用をどうしたか、空母に何発在庫できたのか。何回戦闘できるのか?

・パールハーバー奇襲成功後、ミッドウェーの惨敗は策敵行動の不備だけがその原因か?日本の空母は「密閉式格納庫」、に対して、アメリカの空母は「解放式格納庫」この違いの背景とその結果どういうことが起こるか?

・零式艦上戦闘機は20mm機銃を備えていたが、空母の上空に滞空して母艦を守る本来の性格の「母艦直衛任務」から考えて携行弾数が少ない20mmは、適切な装備であったのか?

・戦闘機の接合部の油もれを防ぐには「人造ゴム」が必須であるが、当時の日本には耐油性の「人造ゴム」を製造する技術が無かったため、皮パッキン、紙パッキンで代替した。その結果は?

直接の資料が現存していない場合は、兵頭氏が関連資料に基づき推論で結論をだしている点に不満を抱く方もいるかもしれませんが、私は合理的な推論だと思うし、納得できるものでした。

兵頭氏は大多数の人とは異なり「パールハーバー奇襲」は、第一次大戦の惨禍を反省し国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、日本も批准したところの1928年の「パリ不戦条約」違反という立場を取る訳ですが、その点の詳細は兵頭氏の他の著作に譲り、前書きにもあるように技術・装備・運用という視点から、太平洋の海戦をとらえ、現代にも示唆するものが数多く含まれている著作で、これも私の好きな本のひとつです。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

人気ブログランキングへ

ご面倒でなければこちらも

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

日本の成長

毎日、多くの方から「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」の箇所にアクセスいただいており、今更ながら関心の高さを知りました。テキスト起こしをしたのは、会社勤めなどで、まとまって時間のとれない方などにはプリントすれば、電車の中でも読めるから便利じゃなかろうかと思ったのがきっかけです。

経済学は39年前、学校で少し本を読んだ程度です。会社へ入社し、いわゆる企業戦士として30才代に海外駐在も経験し及ばずながら企業の最前線で自分なりに努力してきたつもりです。

1971年のニクソンショックによるアメリカの金本位制の廃止,1973年の日本の変動相場制への移行、第一次石油ショック、そして1987年のプラザ合意と、入社以来直接的・間接的に影響を受けてきました。

さて、会社の中に長らく身を置いていた自分から見ますと、私には池田信夫先生がおっしゃることはほとんど合点のいくことです。

いわゆる失われた10年の問題、いや前川レポート以来20年かも、日本の潜在成長率がなぜ低迷しているのかという点について今までずっと十分理解できなかったのですが、池田信夫先生の「ノン・ワーキング・リッチ、解雇による労働争議は高くつくことによる労使協調路線の採用、解雇規制の問題、企業が正社員をだんだん採用しなくなってきた背景、非正規労働者の増加、転職は圧倒的に労働者不利、中小企業と大企業の2重構造,日本企業のROEの低さ、投資機会が少ない、1955年体制、地方分権、税制改革、金融システム、日銀の問題、官僚機構、パラダイス鎖国、教育、イノベーション。。。など」いろいろな論点がある中で、日本がこれから成長するにはやはり解雇規制問題が核心のひとつではないかなと思うに至りました。

ただし、40年かかって形成されてきた仕組みが容易に修正可能か、これから気の遠くなるような時間がかかるのではなかろうか。。。選挙に行かない人が増えたし。。

そうして見ると、今の日本は「主として社会主義の国」なのかな。。。戦後64年たっても、根本的な部分は余り変わっていないのかな。。。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

書籍「技術戦としての第2次大戦(日本vs中ソ米英編)」

兵頭二十八、別宮暖朗著 「技術戦としての第2次大戦」(日本vs中ソ米英編) 2005年10月 PHP研究所、全335ページ

本書は1930年代から1945年にいたる日本軍の兵器技術を4つの主要敵国軍隊とそれぞれ比較して論じたもの(緒言から)で、私が兵頭氏の本で最初に読んだものです。

兵頭氏は同じことを2度書かない主義であることや、兵器の名称などが次々とでてくるので、予備知識が必要。ただし、別宮暖朗氏(歴史家)との対談形式のため少し入りやすい。

戦略を云々する以前に、敵味方の個別の装備・兵器の性能を把握することが必要だと思う。例えば、日本の戦闘機は空冷星型エンジンが殆どであったが、欧米は液冷エンジンで名戦闘機がある。何がその違いになったのかなど議論されている。例えば、エンジンの基幹部品であるクランクシャフトの精密加工の問題など。。その通りだと思う。

Photo_2

空母についてこれないような速力の遅い戦艦大和をなぜ造ったか、そこに帝国海軍という役所内の何か事情はなかったのかなど。。。

各論を非常に細かく論じており、なかなか理解がおぼつかない部分がありますので、何回も読んでようやく理解できる箇所もかなりあります。

一通り読んだあと思うのは:

60年前と今と比べて官と民の問題、合理的思考、セクショナリズムなど日本の状況は何か変わったか? どうも日本は戦前の体制から抜け出していないような気がします。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

人気ブログランキングへ

ご面倒でなければこちらも

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

タイ国にて思う社会のセーフティ・ネット

「タイ国にて思う貧富の差」を改題。(2009-7-20)

昨日は思いもかけず池田信夫先生から、私のブログを紹介していただき、1日で6,500件のアクセスがあり正直言ってびっくりしました。

ところで、日本の外へ旅をしますと、貧しい国がまだあります。

例えば、タイ国バンコク市内のスリウォン通りや陸橋のそばには、いまだに物を乞う人がいます。現地の人は彼らはタイ人ではなく、カンボジアからの不法入国者だと言います。それが理由なのかどうかは分かりませんが、バンコックっ子は「働かざる者、食うべからず」と言って、そういう物を乞う人に対してお金を渡しません。私は、所詮外国人ですから、喜捨と思い少しだけします。この「働かざる者、食うべからず」という言葉を異国で聞きハッとしました。最近の日本は福祉が当然といった感じで、この言葉を言うのがはばかられるような雰囲気です。タイ人の口からこれを聞くとは。。参りました。言う人もすごいですね。私の亡くなったお袋は昔、言っていたような。。。

池田信夫先生が桜プロジェクトの中でおっしゃるように、失業は人間にとって大きな不幸です。

タイ国の場合は、大家族主義や仏教寺院の存在があり、兄弟姉妹が同居して助け合うとかお寺に出家するとか、歴史に基づく、ある程度、社会的なセーフティネットがあるように私は感じています。

翻って、日本には何があるのでしょうか。生活保護?生きていくために、勿論お金は大事ですが、それだけで人は幸せでしょうか?国によって歴史は異なりますが、「幸福の追求」が人生の最大の目的であるはずです。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへ
にほんブログ村

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その四

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その四

キャスター;前田有一氏
コメンテーター:井尻千男氏
ゲスト:池田信夫 教授

間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。発言が重なっている場合など、極一部に聞き取れない箇所がありますが、ご容赦ください。

(テキスト中は敬称略、長い部分は適宜段落をつけました)

前田有一

「池田先生にちょっと聞きたいんですね。あのー..」.

井尻千男

「そりゃそうですよ。池田さんは原理論的過ぎるんだよ。そりゃまあ、結論言ゃあ、そうかも知れないけどもね。そうかも知れないけども、日本的なこのー、企業を一種の共同体的に考えてそれぞれのね。我慢比べをしながらさ。やってきたそういうものを、どう今蘇らせながらね。このー、雇用危機を乗り越えるかと。いうことをむしろ、人々は考えてるし、むしろ池田さんがそういう提言をして欲しいんだ。グローバル・スタンダードはこうだっとか、そんなことは知ってるよ。」

池田信夫

「別に、そのー、グローバル・スタンダードとかって、一言も言ってないでしょう?それはつまり、ごく普通の理屈で考えて、さっき申し上げたように、派遣労働を禁止したら派遣労働者は職を失うでしょうって、これは別にグローバル・スタンダードとか(聞き取れず)市場原理主義ない訳ですよ、これ。」

前田有一

「池田先生に聞きたいのは、例えば正社員をもうちょっと辞めやすく、あのー、首を切りやすくすればですね。まだ...っていうことを言ったんですけれども。僕が経営者だったらね。正社員を切りやすくなったら、これ幸いとばかりに、安い派遣社員をもっともっと増やすと思うんですよ。で、置きかえて行く訳ですよ。だってそうすればもう総合的にコストが減るである。」

前田有一

「となるとね、結局ワーキングプアがどんどん、どんどん増えてですね。中間層がどんどんなくなって、今やっと正社員でなんとか暮らしている人がどんどんワーキングプアになる一方でね。結局日本全体が沈んでいく訳ですよ。だからどう考えたって、一番最低限のそのー、派遣の部分をなんとかしなければ、その前に、そのー、派遣...正社員を切りやすくなんてやってしまったらね。間違いなく下降以外ないと思うんですね。」

池田信夫

「なんでそう..」

井尻千男

「そりゃそうですよ。」

池田信夫

「あ、ちょっともう少しちゃんと合理的に考えてくださいよ。まずね、正社員が今例えば年収1億だとしますね。で、その1億の正社員が仮にそのーまあ、景気が悪くなって、まあ一定の条件の下でレイオフされるとしますね。まあアメリカなんかでそういうことよく起こる訳ですから。そうすると、1億円の賃金原資が余る訳ですよ。」

池田信夫

「ね。で、そこへじゃあ、まあ非正規労働者が2人雇えるとすれば、その1人は正規社員の1人によって(聞き取れず)が2人増えれば、ネットで1人雇用増えるじゃないですか。」

前田有一

「雇用が増えてもワーキングプアが増えるだけじゃないですか?それはつまり..」.

池田信夫

「(聞き取れず)ワーキングプアっていう方へ話を誤魔化してるんですよ。それはじゃあ何、そのー生涯収入5,000万もらう人、じゃあもらわない人がいいんですか?全部幸せなんですか?」

前田有一

「いやいや、そうじゃない(聞き取れず)かも知れないけれども..」

池田信夫

「そんなことないでしょう。つまり、一番不幸せなのは失業者なんですよ。うーん、僕ねこういう議論でね。みんな分かってない。ワーキングプアとか何とかってね。言うから、ワーキングプアの人が可哀相だと思うかも知れない。」

池田信夫

「一番可哀相なのは失業者なんですよ。さっき、あそこの画面に出てきたようなね。職を失って、ホームレスに落ちた人が一番可哀相なんですよ。それがまず第一でワーキングプアはまだそれよりもましな人々なんですよ。」

前田有一

「いや、ましですけれども。そのー、今、折角何とか生きてる正社員のほうを規制を閉めるということになってしまうとですよ。逆に、そこの、今、今何とかそのー、中間層をね。構築してる人がワーキングプアに落っこちゃうじゃあないですか。」

池田信夫

「だから、また、話の繰り返しになってくる。じゃあ、失業者が増えればいいんですか?って聞いてるんですよ。僕、さっきから。」

前田有一

「失業者が、だって正社員を首を切りやすくしたら、その分失業者が増えるで、同じじゃないですか?」

池田信夫

「だから、失業者が増えるでしょう?」

前田有一

「うーん。」

池田信夫

「それはいいことなんですか?」

前田有一

「いや、いいことじゃないです。」

池田信夫

「ないでしょう。」

前田有一

「だから、正社員の首を切りやすくするって、池田先生がおっしゃったから、それは失業者を増やすことでしょう?」

池田信夫

「何でですか?僕、ちょっと、単純な計算だから言うけど、さっきのように、失業、あのー、正社員が非正規労働者の2人分の給料をもらっているとしてね。正規労働者の1人をレイオフしたら、非正規労働者を2人雇えるんだから、ネットで、そのー、雇用機会...1人増えるじゃあないですか。単純な計算でしょ、これ。」

井尻千男

「いやいや。そんな単純な、それ、あのー、あれが成立するかどうかですよ。」

池田信夫

「いや、じゃ、じゃあ、成立しないなら、言ってくださいよ。」

井尻千男

「成立しないよ、だから。」

池田信夫

「じゃあ、言ってください。」

井尻千男

「経営者になったつもりで、考えてご覧なさいよ。1人の人間が2億、ね、仮に取ってると。これね。辞めさせて、1億の奴を2人雇うかという。雇いませんよ。」

前田有一

「雇いませんよ。」

池田信夫

「(聞き取れず)賃金原資は一定として議論しましょう。賃金原資が増えるとか減るとか考えたらさ、何でも言えますよ。それは。」

前田有一

「今、こんなに仕事が少ないのに、だから、たとえ高給な人が1人辞めてもですよ。その分自由に雇うってことは、まず起こらない訳ですよ。1人やめたら1人安い奴を雇うだけであって、結局、高給取りがワーキングプアに入れ替わるだけなんですよ。」

池田信夫

「あのね。それは賃金原資が減るっていうことを前提にして議論してるから、そうなるんで。賃金原資が一定だったら、正社員がやめた分だけ非正規社員は少なくとも正社員の数よりもたくさん雇える訳でしょう?」

井尻千男

「いや、だから賃金原資を一定に、恒常的に仮定すること自体がおかしいんじゃないですか?」

池田信夫

「いやいや、いや何ですか。賃金原資は90年から実質ベースで見ると、2008年まで見事に一定なんですよ。マクロで見ると。」

前田有一

「はあ、そうですね。池田先生の話はどうしても納得できないのは、結局そのー、アメリカなんかは特に正社員の首は切りやすい訳ですよ。ツー・ウィーク・ノーティス(Two Weeks Notice) とか色々あって。で、そういう風にやってるアメリカが完全にこけているじゃないですか。今。」

池田信夫

「全然こけてないですよ。」

前田有一

「いや、こけちゃってるじゃないですか。完全に100年に一度の大不況で。」

池田信夫

「それは全然そのー、雇用問題と関係ないです。あれは金融システムの問題なんだから。」

前田有一

「まあ、それにしたって、そのー、成功例を言うなら分かるけども、そこで成功してる国が果たしてあるのかという...」

池田信夫

「だから雇用問題について成功も失敗もしてないでしょう。アメリカの金融システムは確かにね、こけちゃってるけど。それは別にアメリカの雇用問題がなんかおかしいからこけたことじゃないんですよ。」

井尻千男

「アメリカは滅茶苦茶じゃあないですか。」

前田有一

「アメリカはすぐ首を切ることで物凄く格差が日本以上に(聞き取れず)」

池田信夫

「いや、逆ですよ。アメリカのね、歴代のあのー、失業率の統計見れば分かりますけど。アメリカで例えば2000年のITバブルで失業率はドーンと増えましたけど。その後、もう1-2年ぐらいで普通に戻ったわけですね。」

池田信夫

「ところが日本の場合は90年代にもう、何て言うか、そのー、失業率が、あのー、どんどん上がってからずーっと失業率は高いまま来て、2000年代の頭に失業率はようやく下がってきて、また今度は上がって来た訳ですよね。要するにアメリカみたいに、労働市場が柔軟に出来てると、確かに首を切りやすいけど、新しいあのー、職務につきやすいんですよ。」

井尻千男

「うん、まあ、今までもそういう風に言ってね。アメリカに倣えって言ってきた訳だ。アメリカに倣えと言って、ね。それがしかし、これはアメリカで成功したから日本でも成功するっていう保障は何もないからね。」

前田有一

「まあ、いずれにしてもですね。まあちょっと、時間が少なくなってきましてですね。もうちょっとお話を聞きたかったんですけれども。しかし、まあ、今現在ですね、結局派遣村の人たちまあ大変な...ね、さきほどインタビューを聞いたとおりですね。まあ明日をも知れない身ってこいうことがあるんですけども。なんかこう、そういう方に最後に、こうしたらいいじゃないかという提言をですね。一言、まあ纏めるのも大変だと思うんですけども。先生。」

池田信夫

「あのね。僕はあのー、当たり前のことだから言いませんけれども、そのー、労働者の、そのー、正社員の首を切りやすくするっていうことは必要だと思うけれども、それは首を切りやすくするだけじゃ駄目なんですね。これは当たり前のことであって、北欧諸国でやってるように、首になった人が新しい職を見つけるような、そのー、再訓練のインフラだとかですね。或いは新しい労働市場のどこにどういう職があるかというデータベースを整備するとか。アメリカなんかもう、州毎にそういうデータベースが非常に整備されてるんですね。そういう風に労働者が首になってもすぐに新しい職を見つけられる仕組みを作らなければ...作ることが重要なんですよ。」

池田信夫

「ところが日本の厚生労働省は労働者は首にしないということを前提にしてるから、首になった労働者が新しい労...あのー、職場に行くためのインフラっていうのは殆ど整備してない訳ですよ。これは僕よく言うんだけども、原発の事故とおんなじでね。原発は事故起こらないってことを前提にしたら、原発起こった場合の、そのー、体制も何もとらないと同じで。そういうことやってると、いっぺん事故起こると、もうみんなが泡食って今みたいなことになる訳ですよ。」

池田信夫

「だからさっきの派遣村の人たちが問題提起してるのは、一部僕は正しいと思っていて、そのー、今の日本の社会は企業が全ての人を抱えるね、コミュニティーになっちゃてるから。そのコミュニティーから外へはじき出されるともう、ほんとに滑り台のように、裸一貫になって他の職場を見つけるようなインフラも何にもない訳ですよ。だから,」

井尻千男

「そのインフラ整備は必要なことだ..」

池田信夫

「一番大事なことは、今までは企業がセーフティネットの役割を果たしたんだけれど。もうそのー、日本の企業もね、どんどんボロボロになって来た訳だから。企業じゃなくて社会のセーフティネットを張っていかなきゃならない。それは生活保護とか国に面倒を見てもらうんじゃなくて、言わばそういう、さっき申し上げたように、かつては例えば大田区のね、中小企業はお互いのネットワークの中で、どっかが調子悪くなったらその人々をね。他の会社雇うといったようなネットが出来てる訳ですよ。」

池田信夫

「だから、そういうそのー、非正規雇用労働者の中でもそういうそのー、お互いに、そのー、職場をね。行き来するとか、或いはそのー、新しい職がどこにあるとかっていう風なネットワークを張っていく。それはね、あのー、湯浅さんたちのやってるのって僕、意味あると思ってる訳。だから、そういう風に、そのー、ネットワーク張ることは意味があるんだけど、でもそれだけじゃ駄目。それはなぜかって言うと、さっき言ったように、基本的に日本の成長率を出さない限りは(聞き取れず)、雇用機会増えないんだから。」

池田信夫

「雇用機会を増やすためには、そのー、まあ言っちゃあ悪いけど、利益の出ない企業はつぶれて、で、そこにいた正社員が首..あのー、職を失うってことはやむをえないんですよ。で、それを防ごうとして、そのー、あのー、何て言うか、収益の上がらない企業を救済していくと、今の日本みたい、どんどんどんどん日本全体が悪くなっていく訳だから。そのー、悪くなった企業から、そのー、労働者が、そのー、職を失うってことはもう、それはね、ある意味でやむをえないので、そういう人々が次の職をいかに見つけるかっていうインフラを国だけじゃなくて、社会全体が作っていかなくちゃ駄目だっていうこと。」

井尻千男

「そういうインフラの整備は必要だっていうことはね。そのとおり、だろうと思うね。しかし、どうもね、しかし、あのー、池田さんの中の、このー、アメリカのね、システムっていうものが、何かいいものをもたらすという...」

池田信夫

「いいやアメリカのシステムじゃないんですよ。それは。例えばね、これは僕の言っているのに一番似ているのはスウェーデンなんですよ。スウェーデンてのは基本的に解雇自由なんです。ね、いつでも首切れるんです、正社員が。その代わりスウェーデンはやめた労働者に対しては再訓練のそのー、システムは非常に行き届いている訳ですよ。だからスウェーデンの労働者は全然、そのー失業を恐れない訳ですよ。」

井尻千男

「うん、だからそういう社会がいいのかどうかってことも、一応は議論しなきゃいかん訳でね。」

池田信夫

「まあね、それは。だから、そういうシステムは議論しなきゃいけない。」

井尻千男

「もう我々のね(聞き取れず)アメリカがこうだ、スウェーデンがどうだ。ね。そういう、ね、ことを議論してきたが、どこだって長短ある訳ですよ。で、日本は、いやもっと、もうもっと、知恵のあるね。日本的システムはないかと言って、皆、今、議論してる(聞き取れず)」

池田信夫

「まあ、日本的システムが破綻したからこうなっちゃてる訳ですよ。」

井尻千男

「いや、いや、池田さんも、その、じゃあ、日本的のね、このシステムをもう一度再構築すると。いうことに知恵を貸していただきたいと。」

池田信夫

「いや、僕は日本的システムを再構築しない方がいいと思います。」

井尻千男

「ああ、そう。いや、私はもう断固、日本的システムを再構築すべきだと思います。アメリカの真似したって、スウェーデンの真似したって駄目ですよ。」

前田有一

「まあ、あのー、今日は色々なね。視点を教えていただき..」.

井尻千男

「世界の真似を...真似したって仕様がないの。」

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ご面倒でなければこちらも

人気ブログランキングへ

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その参

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その参

キャスター;前田有一氏
コメンテーター:井尻千男氏
ゲスト:池田信夫 教授

間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。発言が重なっている場合など、極一部に聞き取れない箇所がありますが、ご容赦ください。

(テキスト中は敬称略、長い部分は適宜段落をつけました)

池田信夫

「いいや、そんなこと全然ないと思いますよ。」

井尻千男

「いいや、ありますよ、それは。それ以前の日本の株式相場、あるいは会社の経営って言うのは、不景気の時にも、ね、余った労働者を一所懸命抱えながら、ね、次の事業展開のために、何年間かそこで、このー福祉的なね、配慮をしていくってことは..」

池田信夫

「いや全く、それはもう事実認識が間違っていますね。」

井尻千男

「いやいや、日本的には..」.

池田信夫

「それはね、今までもやってたんです。日本の企業は。」

井尻千男

「やっていたんだね。今までは。」

池田信夫

「今までにも不景気の時には、雇用を切ってたんです。それはどういう形で切っていたかって言うと、いわゆる下請けを切っていったのですよ。分かりますか?つまり、日本...いわゆる日本的にね、企業システムが美しいってみんな言う人が多いけども、その雇用のバッファになってたのは下請けなんですよ。」

池田信夫

「ね、例えば、トヨタならトヨタが、そのー下請けのまあそのー、パーツメーカーを持ってるとしますね。そうするとトヨタの所有にしないと  切れませんよ。でもトヨタのそのー、季節工は切るだろうし、それから下請けをいつでも切れる訳ですよ。下請けってのは全く対等な契約関係ですから、あのー、やめさせよう、下請けの雇用ってのは下請けの契約を切ったって労働基準法に引っかかりませんからね。だから今までは、下請けを切ってたのが派遣なりそのー非正規労働者に変わっただけなんですよ。本質的には何も変わっていないんですよ。」

井尻千男

「それはまあ、あのー、そういう言い方もあるけども。下請けも我慢する。ね、親請けの方も我慢する。一種の我慢のシステムがあったってことは事実なんだよ。日本的経営ってのは。そりゃ事実、大局的に言えば下請けを切ったっていうことは言えるよ。言えるんだけども、そうは言っても、それも親から孫まで我慢しながらね。労働者を出来るだけ切らないでいたということを、こりゃ認めなきゃ日本的経営ってのは言葉だけの話になっちゃう..」.

池田信夫

「いやあ、それはね、日本的経営をそのー、建前で理解するからそうなるんで、現実のあのー、雇用情勢を見れば分かるようにですね。そのー、景気が悪くなったら、そのー、あのー何て言いますか、そういう親会社ってのは、こうあのー、下請けとか中小を切ることによって、いわばそのー、それを雇用のバッファにしてきたんですよ。で、それは勿論ね、それは全部..」.

井尻千男

「論理的にはそう..」.

池田信夫

「100%してきませんよ。100%切らない。100%切るところをまあ半分とか3分の1にするかもしれないけど。基本的には、そのー正社員で、一生終身雇用の大企業とそれから不安定雇用なり不安定な契約をしてる中小企業なりの2重構造、戦前からね,ずっとある訳ですよ。」

井尻千男

「2重構造、戦前からずっとある...うん..」.

池田信夫

「で、それは、必ずしも、あのー悪いことではなくてね。」

井尻千男

「悪いことではないんだから...」

池田信夫

「そのー、逆にそのー、バッファになってる人たちってのは、景気のいい時はその人たちが一番儲かるんですよ。あのー、これは一般に知られていないことなんだけど、いわゆる下請けとか零細・中小企業ってのは景気がいい時は、あのー、さっきの株主資本利益率なんて親会社の倍ぐらいあるんですね。つまり、彼らはハイリスク・ハイリターンで仕事してるんですよ。」

池田信夫

「だから、仕事...こういう、景気が悪くなったら切られても大丈夫なように下請けも中小企業もみんなそれなりの準備...あのーいわば、それをさっきの内部留保のような形でですね。自己資本を持ってる訳で。それはもう、日本が戦後の仕組みの中で、ある程度、そのー、何て言うかな。いわば、セーフティ・ネットみたいなものを中小企業の世界ではある程度作り上げてる。」

池田信夫

「で、問題は、この今度出てきた派遣とか非正規労働者ってのは一挙に増えちゃったもんで。それに対するそのー、セーフティ・ネット...社会のセーフティ・ネットうまく貼られてないんですよ。だから、そのー、まあ湯浅誠さんなんか滑り台社会って言うけれど。いっぺん企業を切られるともう全く救いの無い状態になってしまう。」

池田信夫

「で、それに対して、セーフティ・ネットをね。ある程度作んなきゃいけないという、そのー、湯浅さんたちのあのー、主張、僕はそれは...それ自体としては正しいと思うんですね。ただし、それはもう応急処置、つまり、こう切られた人をどうするかっていうことは、勿論必要なことなんだけれども、その人たちをそのーなんて言いますか、社会的に救済したところで、さっき申し上げた根本的に雇用機会が増えない限りは、そのー、生活保護で(聞き取れず)戻れない。ね、生活保護を永遠にもらうってのは彼らにとってちっともいいことじゃない訳でしょう?」

井尻千男

「そこで、内需拡大論を今やってる訳だわね。」

池田信夫

「結局はやっぱり経済が立ち直らないことには、いわゆる雇用問題なんてのは、それ自体が解決出来ないんですよ。」

井尻千男

「うん。」

前田有一

「まあ、そのー、以前のですね。そのー、雇用のバッファというおっしゃいましたけれども、そのー、(聞き取れず)ねえ、まあ系列の中で下の方から切られると。まあただ、それはハイリスク・ハイリターンだと言いましたけれども、今の派遣はハイリスクだけど全然リターンないですよね。」

井尻千男

「ハイリターンじゃないからね。」

池田信夫

「(聞き取れず)そうです(聞き取れず)」

前田有一

「どんどんひどくなってると、僕は思うんですけれども。」

池田信夫

「それはね、あのー、僕はそのー、派遣村の人たちの問題提起はある意味ではね。あのー、いいとこついていると思うのは、さっき申し上げたように、そのー、日本の企業システムってのは、そのー、いわゆる中小企業・零細企業のネットワークってのは非常に発達していてですね。で、まあ要するにそのー、大田区の町工場みたいなとこってのは、あのー、こういう時になったら悲惨だ悲惨だってみんな言うけど、実際にはちゃんとね、お互いにこう、助け合うシステム出来ている訳です。」

井尻千男

「我慢しあってるんだなあ.」.

池田信夫

「社会的に出来ている訳です。で、それはそのー、まあ戦後半世紀以上の歴史の中で、そのー、セーフティネットを作ってきた訳。ところが、今の派遣と言われるような新しいタイプの非正規労働者ってのは、そういうそのー、社会的ネットワークを持ってない。それはだからあのー、湯浅さんの指摘が正しくって、だからそのー、何て言いますか、彼は多面的な言い..まあ、言葉を使いますけども、そういうそのコミュニティーみたいなものを全く持ってない。」

池田信夫

「全くそのー、砂粒のような孤立した労働者になってるから、首になったら、もうさっきのインタビューに出てきた人みたいに、もうホームレスになるしかない。だからそれをそのー、コミュニティーみたいなのを作ってそのー社会的なセーフティネットを張らなきゃいけないっていうことは、正しいんだけれども、そりゃ生活保護では全然そういう意味でのセーフティネットにならない訳ですね。」

前田有一

「今はそれしかね、偶々ないからね。もうちょっと早い段階でなんか方法がないのかなと思うんだけれど。」

井尻千男

「池田さんはさて、今の現状を見ながら、どう提言をしますか?」

池田信夫

「あのね。僕はもう、一番まずやらなきゃいけないことは、最初のそのー、非...この問題の一番根本的な原因は勿論、経済がね、こんだけなっちゃったってことなんですけど。」

池田信夫

「もうひとつの問題は、そのー正規社員の保護が強すぎると。しかも彼らが非常に高い給料をもらってると。で、まあ例えば僕は昔NHKに勤務してましたけど、僕と同じ同期ぐらいの同僚...元同僚がですね、大体NHKだったら今地方の局長ぐらいなんですね。そうすると、まあ大体年収1,500万から2,000万の間ぐらいだと思うんだけど。局長なんてまあ、(聞き取れず)一日仕事なんかしてない訳。地方の局長なんて。(聞き取れず)も何もないしね。まず地方の...NHKの地方局なんて,東京から流れてくる番組に出すのがメインであと1割ぐらいね。」

井尻千男

「まあ、NHKはちょっと例外的だけどなあ。」

池田信夫

「まあね。」

井尻千男

「あそこはね。」

池田信夫

「いや、でももっとひどいところあってね。天下りとかいわゆる渡りとかね。まあ、官僚なんかもう何にも仕事ない、一日..」.

井尻千男

「うん、だから、いや、仕事は...官僚とNHKはちょっと別にして民間でいかないとね。話が混乱しちゃう。」

池田信夫

「民間もおんなじですよ。民間もいわゆる社内失業してる人たちがね。50代ね。なんかそのー、窓際で新聞を読んでて年収1,500万 2,000万もらっている人はいっぱいいる訳ですよ。その人たちが(聞き取れず)2,000万で遊んでいるのを僕はノンワーキングリッチて呼んでるんですけど。その人たちが年収2,000万もらってて派遣が200万て言うのね。そのノンワーキングリッチの、あのー、給料をですね、派遣と同じにしたら派遣9人分の雇用創出されるじゃないですか。」

前田有一

「はっは、それは...」

池田信夫

「つまりね、問題は、いや、今の話は極端だけども。要するに日本の終身雇用の中で守られてきた正社員が今の50代以上のね、僕の年代ぐらいの典型ですけど。そういう人たちがもう職を失ってるのに、仕事がないのに給料はどんどん右肩上がりの高度成長の時のままの給与体系で、まあさすがに50代は少しね、もう頭打ちになってるけど。それでも1,500万とかもらってる訳ですね。大企業だったと。」

井尻千男

「それ、だけど、いざ、そのー、ね。もらってる奴たちの給料を仮に半分にしたら、新たな、なにか需要、あのー、雇用出来るんですか?」

池田信夫

「あのね。僕はまず政治的にあのー、改革としてあのー必要な、可能だと思うのは、そのOECDのあのー、勧告も言ってますように、正社員の雇用規制を緩和しなさいと。そのー、雇用...今の正社員の、あのー、雇用規制ってのは労働基準法で守られてるってことと。」

池田信夫

「もうひとつは裁判で、そのー、整理解雇の4要件ってのが、まあ判例で出来ちゃっているのですね。もうよほど、そのー、何て言うか、無茶な、あのー、何て言うかなー、あのー、非常識な状態でない限りは、そのー、解雇してはいけないという風に、もう、まあ、要するに、もう解雇する要件が非常に厳しくなっている...来ちゃってる訳ですね。」

池田信夫

「それが、もう法律と判例で事実上解雇が出来ない状態になっているために、企業の側から見ると新たに雇う時に、正社員を雇おうと思ったら例えば生涯賃金1億かかると。まあ派遣だったら、て言うかあるいは非正規社員だったらまあそれは5,000万で済むっていうか。誰が考えたって5,000万取りますよね。だから一番、あのー、端的に言えば、正社員が、そのー、まあ一応生涯賃金1億だとすれば、それをまあ言葉は悪いけれども、非正規社員と揃えるべきか。せいぜい言えば両方7,500万というのが一番いいけど。

井尻千男

「それをやれば、雇用機会が倍になるのか、ならないのか?」

池田信夫

「倍..」.

井尻千男

「ならない。」

池田信夫

「あのー、文字通り倍にはならないと思いますけど。要するに今大きな問題になっているのは、そのー、正規...正社員を守り過ぎるが故に、非正規社員の雇用が増え..あのー、需要が増え続けてるので、その需要を、そのー、非正規社員でしわ寄せを防ぐためには、正社員のそのー、特に解雇規制を緩和しなさいと。削減しなさいと。いうことをOECDは去年、対日審査報告の中で言っている訳です。OECDってのは、さっき申し上げた28ヵ国のね。世界の各国が集まって、そのー、各国の政府に対して助言する訳ですね。」

池田信夫

「で、ところが、厚生労働省はそのOECDの助言を一切無視して、逆にね解雇規制をどんどん強めて、そのー、日雇い派遣の禁止するとかね。今度はまた製造業まで禁止するとかっていう風に、枡添厚労相言ってますけど、OECDが言ってる、つまり普通の欧米諸国が言ってる常識と逆のことをね。日本政府はやってる訳です。」

井尻千男

「うん、確かにその問題はある。しかしね、OECDはじめね、そのー、グローバル・スタンダードというものを追求することがいいのか、ね、そう、それを超えた日本的システムを構築するかというね。そういう選択の中で我々は悩んでるんで、OECDがどういう...うん,そう」

池田信夫

「そのー、それを超えたものって何ですか?」

井尻千男

「うん。だからそれを今..今まで日本の近代の産業社会は考えてきた訳だよ。」

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ご面倒でなければこちらも

人気ブログランキングへ

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その弐

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その弐

キャスター;前田有一氏
コメンテーター:井尻千男氏
ゲスト:池田信夫 教授

間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。発言が重なっている場合など、極一部に聞き取れない箇所がありますが、ご容赦ください。

(テキスト中は敬称略、長い部分は適宜段落をつけました)

池田信夫

「それはもう、労働組合が、そのー、それをオーケーにしない限り,何度出てきてもいつもつぶれる話なんですね。」

前田有一

「労働組合が悪いんですかね?」

池田信夫

「いや、悪いんじゃなくて、労働組合の立場としてはそりゃ賃下げってことは許せない訳ですから。彼らが存在する限り、そういう、まあなんて言いますかね、雇用カルテルみたいなものは。まあ経営者はね、言ってみりゃ、ワーク・シェアリングという名前で賃金下げたいから、いつも経営者の側から出てくるんだけど。」

池田信夫

「結局、労働者は、うん、いや、シェアリングって労働者の場合、労働組合の場合は雇用を増やすっていうのが考えなんですよ。雇用...今の賃金のまま雇用を増やしてくれる。それはワーク・シェアリングじゃない訳ね。だから結局そこで、まあ同床異夢になっちゃってて、で、いつも、もうこれ、何度も何度も出てくるんですよ。もうワーク・シェアリングって20年ぐらい前から不況の度に出てくる季節ネタでね。こんなものは結局なんの足しにもならないですよ。」

前田有一

「しかし、こうなると例えばですね。あのー、結局、今の構造が全く変わらないまま、先に進むとなるとですね。このまま景気回復っていうのは難しくないですか?」

池田信夫

「いや、極めて難しいですね。で、それはさっきの民主党が言っているように労働者を保護すると称して、そのー、派遣労働をやめさせるとかですね。そのー、いわば雇用規制を強める方向に行くと、益々失業率が高くなって来ますよね。」

池田信夫

「日本の失業率はまだ4%とか、そのー、先進国ぐらいの中ではたいしたことありませんけども。このまま雇用規制をどんどん強めていくと、あのー、そりゃアメリカみたい、7とか8とかですね。そういう失業率になる可能性が極めて高いですよね。」

前田有一

「よく分かんないのが、この長年の円安がずっと今まで続いてて来てですね。その間、こう、大企業は物凄い膨大な利益をあげてきた訳じゃないですか。しかもそのー、長年のそのー、派遣解禁以来ですね。そのー、人件費に関するコストが下がって来たということで。で、それだけ儲かってきたのに、急にここで景気が悪くなったら、まあ今、皆でね、雇い止めだと。そういうのはちょっと、いくらなんでも、あれ、ひどいんじゃないかという声があると思うんです。」

池田信夫

「あのー、そういう意見は多いですよね。そのー、いわゆる労働分配率が下がっているとかですね。そのー、配当とか、そのいわゆる内部留保を回せっていうね、議論は多いんだけれども。世界的に見ると、そのー、日本の労働分配率ってのはむしろ極めて高いんですね。それから、この不況のさなかに1990年代から2002年頃までにかけて大体10%ぐらい上がって、まあ内閣府の統計によると75%ぐらいある訳ですよ。で、それが...」

井尻千男

「今度は下がりましたね。」

池田信夫

「えぇ、ここ、だから、ここ数年のあのー、景気が良くなって少し労働分配率が下がって来たんですね。それで今70ぐらいなのかな。で、労働...よく労働分配率っていう話をするけれども。これは、労働分配率っていうのは余りたいした意味がなくてね。どういうことかっていうと、労働分配率っていうのは、企業の収入の中から、そのー配当なり、そのーあのー資本に回る分を差し引いたものに過ぎないので、景気の変動でどんどん変わる訳です。」

池田信夫

「例えば、90年代に景気の悪い時に労働分配率はどんどん上がった訳です。それはなぜかっていうと、企業は赤字になっ...景気が悪くなると赤字に近くなってきますから、そうすると利益が減りますよね。そもそも配当すべき理由...利益ない訳だから、逆に言うと、労働者の賃金って変わらないから、労働者の賃金の比率がどんどん上がっていくと。だから労働分配率を上げようと思ったら、簡単ですよ。不景気にすればいいんですよ。不景気の時は労働分配率は上がるんで、その労働分配率が上がった下がったというのはほとんど意味がない。」

池田信夫

「で、そのー、今おっしゃった配当とかね、そのー、いわゆる内部留保を回せっていう議論もよくありますけど、じゃあ配当を、そのー、資本家に全く支払わないで労働者に払ってね。じゃあそのー、配当をゼロにね、仮に...普通の会社が仮にしたら、どうなるかって。誰もそんな会社に投資しなくなりますよね。そもそも日本の会社はROEっていうね、株主資本利益率がもう東京...東証の上場企業平均でもう2%、3%とかひどい状態で。もう大体普通の欧米諸国は10%以上ないと1人前の企業じゃないのに、日本の企業は、そのー、利益が上がってない訳ですよ。」

池田信夫

「上がってないから日本の企業に、そのー、みんな、なんていうか投資をしないからいつまでたっても日本の企業の業績は上がらない訳ね。だから、業績が上がらないから労働者も雇えない訳ですよ。だからね、皆さん勘違いしているのは、そのー、配当とか、そのー、いわゆる内部留保みたいなものを労働者に全部払い切っちゃったら、その会社は資本主義の企業として生きていけなくなる。会社存続...存続しなくなる可能性がある訳ですよ。」

池田信夫

「例えば、内部留保を全部使い切っちゃったら、今みたいに景気ドーンといったら、そのー、現金がなくなったら、もうそれでなんか、手形落ちなくて倒産してね。さっきの飲食店のおじさんみたいに放り出されるってことが起きる訳ですよ。内部留保ってのはこういう、あのー、危機のためのバッファになってますから、それをね、労働者に全部払い切っちゃったらね。あのー、悪く...こういう不景気になったらもう、たちまち倒産になる訳ですね。倒産したらそこに雇われている人々は職を失う訳ですよ。」

池田信夫

「ね、つまり、労働者の職を確保するためには企業がらないと、そのー、労働需要ってのは創造できないでしょう?つまり職場は創造出来ない訳だから、まず労働者がちゃんとした生活をするためには雇用機会、すなわち、そのー、企業がちゃんとやっていける仕組み...ような経済状況を作らなきゃいけない。それはさっきのようにそのー、結果としての賃金を誰に分けるかって風なことをやってみたって、それは所詮、ゼロサムゲーム、全体としてはね、一定のパイをこうあっちからこっちに分けてるだけで。」

池田信夫

「全体としての雇用機会は全然増えてない訳ですから、全体としてのゼロサムゲームの中で、その内可哀相な人たちに、目の前の500人がね、どうするこうするって、そんなことだけやって見たって。トータルの、そのー、パイがですね、今どんどん縮小している訳ですね。不景気で。トータルのパイが縮小しているところに、言葉は悪いけど、そのー、沈んでいるタイタニック号の中に椅子の取り合いやってる訳ですよ。で、それでみんなブーッてね、もうあの、みんなあのー、そろってどんどん沈没していくっていう状態を今やっている訳で。」

池田信夫

「そのー、椅子の取り合いではなくて、問題はこの沈んでいく船をいかにして、停めるかっていう、もうかなりね、船室に大きな穴が開いてね、日本経済、もう、このー、去年でもう今のところマイナス1.8と言われてて、へたをするともう来年、再来年ね、マイナス3とか4とかいうひどい状況に成りかねない訳ですね。もう船が沈んでいる時に、自分の椅子をたくさん取ったって仕様がない訳ですよ。みんな沈んでいくんだから。」

前田有一

「まあ今はね、沈んでますけど。これまでは全然沈んでない時期があったじゃないですか。それなのに労働者の給料馬鹿みたいに派遣で下げるもんだから、結局皆がものを買えなくなって不景気になったんじゃないですか?」

池田信夫

「いいや、それも違うんですって。だから、それは要するにまず問題は労働者に、そのー、派遣労働者の賃金がなぜこんな低いのかってことをまず考えなくちゃいけない。」

前田有一

「そこですよ。」

池田信夫

「ね。それは、要するに簡単に言うと正社員の給料が高すぎるからなんですよ。」

前田有一

「高すぎるから?」

池田信夫

「大体、正社員の、あのー、賃金と、そのー、いわゆる非正規労働者の賃金というのは日本で大体50%ないし55%、ほぼ半分と言われてるんですね。で、大体労働者の3分の1が今、非正規労働者と言われてますから、そういう人たちを増やすことによって、企業は実質的な賃金をどんどん下げることが出来る訳ですね。」

前田有一

「はい、はい。そうですね。」

池田信夫

「なぜじゃあ、そういう人を雇うかって言うと、もともとの正社員の給料は高すぎる訳ですよ。基本的に。」

前田有一

「高すぎるんですか。」

池田信夫

「だから、高すぎるうえにそのー、不景気になっても辞めさせられないでしょう?首に...日本の雇用規制は非常に厳しいので、正社員を、そのー、保護、非常にしてますから、まあ正社員を事実上辞めさせることはできない訳ですね。特に、2003年の労働基準法改正でまあ事実上解雇禁止に近いような、まあ厳しい法律になってしまったので、まあ企業としては正社員を雇ったらもう一生やめさせることが出来ないんだから。」

池田信夫

「しかも、そのー、社会保険とかなんかのコストを含めたらですね。そのー、派遣よりも倍の、派遣というか、まあ非正規労働者の倍ぐらいのコストがかかる。こうだったらあのー安くっていつでも辞めさせられるようなことが、あのーこう、非正規労働者を雇いましょうっていう風に、企業としてはなるのは当たり前でしょう?」

池田信夫

「で、それは企業が悪いって言って始まらない訳ですよ。企業は資本主義の社会の中で、そのー、ぎりぎりのとこで、皆、あのー、生き残ろうとしてる訳だから、で、企業が生き残れなかったら、さっきの人たちみたいに働いている人たちはもう全部あのー、路頭に迷っちゃう訳ですから。企業が生き残るために、あのー、利益を出して、あのーなんて言いますか、まあちゃんと稼ぐ、あのー、手立てを講じるのは当たり前で。」

池田信夫

「何が悪いかって言えば、そういうそのー、企業が利益を上げるためには正社員ではなくって派遣労働者なり非正規労働者を雇わなきゃいけない。そのー、雇用の仕組みが間違ってる訳ですね。これはあのー、OECDがですね、あのー、去年、日本に対して対日審査報告というのを出しまして。まあ日本の、あのーなんて言いますか、労働...厚生労働省は、あのー、その報告いやがってあんまり発表しなかったんですけども。その元の報告を読めばですね、OECDがはっきり言っているのは日本はOECDの28カ国の中で雇用規制が10番目に強いと。」

池田信夫

「で、その結果、そのー、非正規労働者の比率がもう極めて高い、一番高いと。で、さっき申し上げたように3分の1になってると。で、そのー、しかも給料が2分の1っていうね。そのー、まあ彼らはデュアリズムという風に言ってますけど、2極化してると。で、これはなぜかと言えば、OECDが指摘してるのはさっき言ったように、正...正規労働者の雇用保護が強ぎるってことをはっきり言ってる訳ですよ。つまり、もう、いっぺん雇った正社員は絶対やめさせられない訳で、しかもそのー、まあ本来の給料以外に社会保険とかですね、そのー、いろんなほかのフリンジメリットを入れると、そのーなんて言いますか、企業の負担的なのが重いので、それをそのー、いわばバッファとして、そのー、景気不景気に...が、変動を非正規労働者で補うような仕組みになって実質的に賃下げをしてるというのがOECDの分析な訳ですね。」

池田信夫

「で、彼らが言ってるのは、非正規労働者自身を、そのー、救済するとか救済しないってことは、そのー、問題の、あのー、順序が違うと。非正規労働者を生み出しているのは正規労働者に対する保護が強すぎると。特に、解雇規制が強すぎると。いったん雇った労働者もまず事実上辞めさせられないと。それこそもう、あのー、公金横領とかね。もうそういうことにならない限り、日本の会社は辞めさせられない訳ですよ。」

井尻千男

「まあ確かにそれも、それもいやいや、おっしゃる時は、まあ原理論的にはそのとおりだけどもね。しかしあのー、結局、このー、株式市場とね。このー、会計決算のね、ほら連動しすぎちゃって。で、このー、非正規社員を、このーなんて言うんですか。相場との,株式との連動でやってるっていうこともある訳でね。ですからそういうのは..」.

池田信夫

「株式の連動って言うんですか?」

井尻千男

「えぇ、そうそう。」

池田信夫

「えっ、株式だから連動ってどういう意味?」

井尻千男

「いいや、だからそのー、例えば会社がね。赤字決算のなった時には必ず人員整理をね。何人解雇すると、レイオフするという風な形で、労働市場がね、株式市場と非常に連動したって言うのが、この金融改革のひとつにありますよね。」

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ご面倒でなければこちらも

人気ブログランキングへ

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その壱

池田信夫 上武大学大学院教授が2009年1月に出演されたテレビ番組、桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」のテキスト起こしです。

間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。発言が重なっている場合など、極一部に聞き取れない箇所がありますが、ご容赦ください。

桜プロジェクト「派遣切りという弱者を生んだもの、第2弾」その壱

キャスター;前田有一氏
コメンテーター:井尻千男氏
ゲスト:池田信夫教授

(テキスト中は敬称略、長い部分は適宜段落をつけました)

前田有一

「はい、えー、派遣切りという弱者を生んだものというテーマでお送りしておりますけれども、ここでですね。ゲストの方をお迎えいたしました。上武大学大学院教授のですね 池田信夫先生ですね。えー、まあ、派遣村の色々な問題点などについてですとか、野党なども提案している派遣規制の問題点、まあ、そういったことを色々とお話しいただきたいと思います。どうも先生、今日はよろしくお願いします。」

池田信夫

「よろしくお願いします。」

前田有一 

「さあて、えー、まあ、ここね、えー、年末年始色々話題になっております、この派遣村ですけれども、この一連の騒ぎというか、まあ、ニュースを、まあ、先生はどうご覧になりましか?」

池田信夫

「あのー、この派遣村の問題がなんて言いますか、マスコミ的に話題になったのは、あのー、民主党鳩山幹事長が国会の代表質問で、えー、総務省の坂本政務官がですね。この派遣村について、えー、ほんとにちゃんと働いている職を探している人なのかということを発言をしたと。」

前田有一

「あー、ありましたね。」

池田信夫

「で、あの、それについてですね、更迭を求めるようなことを代表質問でおっしゃったというのが、まあ、話題になったひとつのきっかけだったと思うのですけれども。」

前田有一

「そうですね」

池田信夫

「まあ、僕は、率直に、その代表質問でね。そんな日比谷公園に集まった500人の話についての、しかも、なんて言いますか、1コメントをですね、取り上げて、そのー、更迭を求めるというね、そのー、ちょっと、その民主党の感覚に非常に違和感を抱いたわけですよ。でー、ま、多分それは鳩山さんはそれなりの計算があってですね、ま、民主党はこれから、ま、政権を今年選挙で獲りに行く場合にですね。」

池田信夫

「こういわゆる社会的弱者の人にアピールすることによって、ま、選挙で勝とうという、ま、その一環だろうと思うのですけれども、じゃ、果たしてこの派遣村なるものの実態は、あ、それこそ、まぁ坂本さんも言ったようにですね、本当に派遣の人なのかということをまず、問題だと思うのですね。で、さっき、インタビューで2人でてきましたけれど、あれ2人とも派遣じゃないですよね。」

前田有一

「まあ、一般的になんとなく、ねえ、派遣切りとか、雇い止めとは、ちょっと、まあ、異なるかなーという感じはしましたね。」

池田信夫

「で、まあ、実際にその派遣村の中に行った人の話を聞いていてもですね。まあ、かなりの部分がいわゆるホームレスの人が多いと。でー、その、まあ、それをそのー、派遣村という風に名づけたネーミングはなかなか巧妙だと思うのですけれどもね。あのー、まあ、要するに、ただ単にホームレスが集まってきたのでは話にならないから、派遣労働者という最近話題になっているものに引っ掛けて、まあ、そういう風にアピールして。」

池田信夫

「そして、まぁ鳩山さんがああいう風に代表質問して、その後で今度は、えーと、代表代行の管直人さんがですね。社民党といっしょに製造業への派遣を禁止するという法案を提案するということを発表したわけですね。これは全部民主党の戦略と一環していてですね。要するに、派遣労働を禁止することによって労働者を救済しようという、一応意図としてはそういう意図がある...のでしょう。」

前田有一

「まあね、色々と問題にされていますからね。派遣会社はどうなんだとかね。」

池田信夫

「で、僕はね、派遣村それ自体が、いいか悪いかということ以前に、まあ言ってみれば、日比谷公園に500人ホームレスが集まったというだけの話しな訳だけれども。それがまあ非常に政治的に利用されている訳ですね。で、それを政治的に利用する人々の意図はかなりはっきりしていてですね。今の民主党の場合には明らかに、そのー、選挙のためにいわゆる社会的弱者を救済するということを表にだすという。まあ選挙戦術の一環だし、それから、まぁこの派遣村については、多くの人が指摘しているように共産党系の活動家がかなり入り込んでいて、まぁその時、ロジスティクスなんかはそういうそのー、プロの人がやらないと、これはうまくできませんからね。」

池田信夫

「だいたい、まぁ、共産党系の人々はかなり中核のところを担っているという風に言っている人もいますよね。あのー、連合ってのはこういう派遣に対してはえらい利害が一致しないところがあるので、あんまり連合は応援してみたりはないみたいですけれども。僕の聞いたことによると、12月の上旬にそういう労働団体が集まった場でですね、派遣村をやろうという風なことを言い出したのは、まぁ、共産党系の人たちだったと。で、しかし、共産党が表に立つとメディアが取材に来ないので、まあボランティアの人たちが中心になってやったと。」

池田信夫

「で、ただ実態としてね、そのーいわゆる共産党の隠れ蓑になったという程のことではなくて、基本的にはやっぱり、湯浅誠さんとかですね。まぁ、純粋な動機で集まったボランティアの人が多いと思うのですけれども、それがそのー、結果的にどういう政治的な目的に利用されているかということを慎重に考えないといけないと僕は思うのですね。えー、まあ特に、僕は民主党...いやもうその、派遣村の人たちを僕、どうこういうつもりはないんだけれども、これを政治的に利用している民主党は僕は非常に良くないと思うんですよ。」

池田信夫

「特に、そのー、これをあのー使っ...これをいわばだしにしてですね、そのー、管直人さんたちが製造業の派遣を禁止するという法案を、まぁ、出すと、でー、まぁ、製造業の派遣というのはだいたい46万人いると言われている訳ですよね、じゃあ、これ禁止したらどうなるんですかってことを管直人さん、本当にちゃんと理解をしているのかって言うことが僕は疑わしいと思うんですね。」

池田信夫

「46万人そこで働いているんだから、派遣を禁止したらその46万人は職をまず失う訳ですよ。つまり失業を作り出す訳ですね、民主党のその法案は、まあ、どっちみち通らない訳だけれど。あのー、別に通らないうちは何も別に文句言う必要ないんだけれど、民主党はまもなく政権獲ると見做されている訳ですから、彼らが政権を獲ったら、もういっぺんね、おんなじ法案を出したら通る訳ですよ。そうすると製造業で働いている派遣労働者46万人はたちまち職を失うということを、管直人さんは理解しているのかってことを僕はね、極めてもう、疑わしいと思うんですよね。」

前田有一

「まあ、失ったところはまたそのー、福祉とか、そのー生活保護とか、まあ..」.

池田信夫

「でもですね、それは、そのー、生活保護を受けるよりは労働者だってちゃんと働いてお金もらう方が、遥かに彼を人間としてのプライドも満たす訳でしょう。」

前田有一

「そうそう」

池田信夫

「なんでわざわざその人を首にして生活保護にしなきゃいいけないんですか?」

前田有一

「いずれ例えば、そのー、生活...、今ただ問題として、こう、製造業の派遣は余りにもまずいと。じゃあ、今後、じゃあ、どうするのか、続けた方がいいのかというのはどうなんですか?」

池田信夫

「いや、だからね、そのー、派遣労働がいいか悪いかっていう問題じゃないんですよ。基本的に、今、日本は不景気なんだから、労働需要がどんどん収縮しちゃってる訳ですね。だから、一番切りやすい派遣の人たちから切られるというだけのことであって、それは派遣労働を禁止しても景気良くなるはずはないんだから、問題の根本的な解決にならんでしょう。誰が考えても分かるでしょう。」

池田信夫

「だって、派遣禁止したら失業増えるだけじゃないですか。明らかに。もうね、民主党の心裡が分からない、このね、不景気の真最中に失業を増やすような法案を提案して、なんとそれはいいことであるかのように世の中にアピールするっていうね、この神経が僕には全く信じられない訳ですよ。」

前田有一

「じゃあ、先生はこう、長期的にはどうすればいいとお考えですか、例えば、派遣を今のように続けておくのか、やっぱり製造業の派遣は停めて正社員で雇うようにしていった方がいいのか。」

池田信夫

「いや、だからね。」

前田有一

「まあ色々、ソフトランディング、ハードランディングはあると思うんですよ。(あと聞き取れず)」

池田信夫

「いや、それはね、問題の立て方が間違っているんですよ。」

前田有一

「あぁ、そうなんですか。」

池田信夫

「つまりね、派遣労働がいいか悪いかなんていう問題は、最後の最後の枝葉の問題なんですね。一番基本的なことは労働に対する需要が、今、経済がこういうことになって収縮しちゃっている訳だから、労働需要を増やさないことには、そのー、いくら派遣を、なんか禁止するだ、何、1ヶ月以内をどうするだ、やったって、その人たちは職を失うだけで益々悲惨なことになるだけな訳ですよね。」

池田信夫

「つまり、今、さっきのまあ、あのー、インタビューに出てきたように、職を失って困っている人たちが新たに職を得るためには、就業機会を新たに作る必要がある訳ですね。就業機会というのは、例えばさっき出てましたけど、最初に飲食店をね倒産し...倒産で首になったって人がいました。倒産は、だからまぁ、首じゃない訳だけど。彼が職を失ったのはその飲食店の経営が成り立たなくなったから、職を失う訳でしょう?」

前田有一

「まあ、そうですね。」

池田信夫

「逆に言うと、その飲食店の経営がちゃんと成り立つような経済情勢になれば、あの人は職を得る訳ですよ。ね、つまり、雇用問題ってのは、悪いけど、雇用自体をいじたって始まらないんですよ。それは、所詮労働需要が高まらない限り、職を失っている人が職を得ることができないでしょう?それは、まあ、あのー、公共事業でね、政府が土木事業にお金をばらまくってのは別だけど、それを別にすると、民間で就業機会を増やすためには景気が良くなるしかない訳でしょう?どう考えてもね。」

前田有一

「まあ、そうですね。」

池田信夫

「だから、いわゆる雇用問題と称して、雇用規制を強化するってことは大抵の場合、失業者を増やすんですよ。さっきのように、あのー、派遣労働を禁止したら、そのー、派遣の人は職を失うだけでしょう?」

前田有一

「うーん、うん。」

池田信夫

「つまりね、いわゆる雇用対策なるものは、やればやるほど、あの派遣の人たちを失業者にしてしまう。つまり、失業者というのは一番可哀想な境遇ですよね? つまり、勿論派遣は可哀相かもしれないけども、その人たちをもっと可哀相な境遇に追い詰めることになんですよって、これはもう,なんて言いますか、経済学とかなんとかって言わなくても、誰が考えても分かることでしょう?」

前田有一

「うーん」

池田信夫

「その程度のことも分からないで、管氏とか、鳩山氏が、ああいう、そのー、人々の情緒に訴えることをね、そのー、どっちみち通らないんだからいいだろうっていう法案を提案するんだってすると、僕は民主党のやり方は極めて無責任だと思いますね。」

井尻千男

「まあ、おっしゃるとおりですね。それはね。ただもうひとつは、あのー、まあ、ワーク・シェアリングとかね。そういう議論も一応はしておかなきゃいけない。これからのね。」

池田信夫

「うーん、まあ、議論としてはあるのは分かりますけれども、これはもう20年ぐらい前からね、ワーク・シェアリングってのはもう、こういう不景気になるといつも出てくる話な訳ですよ。」

井尻千男

「そうそう。」

池田信夫

「で、いつでも実行されたことない訳ですね。なぜかって言うと、ワーク・シェアリングって、要するに賃下げなんですよ。だから..」.

井尻千男

「全体でね..」.

池田信夫

「要するに、賃金...、1人1人の労働者の賃金を下げるって、それでまあ、労働時間も減らすっていうことになってる。要するに、労働時間を減らすってことは必要条件じゃなくて、賃金を下げるっていうことが大事なんですよ。で、下げた賃金を、まあ言わば、首にする人に、あのー、首にすべき人に、あげることによって雇用を守りましょうって話なんだけど。それは基本的に、労働組合がもういやがるから、もう大体こんなのはものにならないんですよ。」

前田有一

「あぁ、なるほどね。」

池田信夫

「だから、ワーク・シェアリングなんていうね。まあ言ってみりゃ、そのー、お為ごかしの言葉使わないで、賃下げってはっきり言った方がいいんですよ。」

池田信夫

「いやほんとに。」

井尻千男

「そりゃあ..」.

池田信夫

「賃金の引き下げっていうのは、真面目な話ね。経済学で、あのー、かなり実証的に分かっていることは、賃金を引き下げれば雇用は増えるんですよ。これは、あのー単純な(聞き取れず)でしょう?要するにおんなじ原資だったら(聞き取れず)賃金が下がれば、たくさんの人、雇える訳です。」

池田信夫

「これは1930年代の大恐慌の時にも、ああいう風に、失業率がずっと高止まり的には、賃金が上がったんですよ。1930年代には。つまりデフレになって実質賃金が上がっちゃったってことが原因だってことが分かっていて。つまり、賃金を下げるってことが雇用を増やすってこと。それはもう、あのー、今おっしゃったようにワーク・シェアリングのある意味ではコアな問題なんだけど。」

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ご面倒でなければこちらも

人気ブログランキングへ

第2回失業認定日

6月12日、ハローワークへ行く。

①失業認定申告書

②雇用保険受給資格者証(求職活動2回のスタンプあり)を窓口に提出した。

指定時間の午後2時30分より少し早めに行ったが、待ち人数約40人ぐらいと今日も多い。1時間ぐらい待った後呼ばれた。今日も求職相談1回になるから、次回の認定日までに少なくとももう1回求職活動をするのが条件である旨、説明があった。私が、「失業認定申告書」に前回の認定日を含めずに2回実績を書いていたから、親切に言ってくれたのでしょう。

次回認定日は7月10日

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

 

市民税・県民税減免措置

6月9日、2009年度市民税・県民税の通知が郵送されてきたので減免措置を受けるため、近くの市民センターへ行き、「雇用保険受給資格者証」を提出して申請した。私の場合は10%ぐらい減免される見通しとのことであった。収入がダウンしているから、利用できる制度は利用しないといけない。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

無線LAN設置

6月3日 タイ旅行から帰ってきて、ノートパソコン(EPSON NA801)を使うのに、無線LANも快適かなと思い立ち、近くのミドリ電化に行ってみると、在庫一掃セールをしていた。

コレガとバッファローのどちらにしようかと考えた結果、必要なものは親機だけだから、結局バッファローのAir station「WZR-AGL300NH」を購入した。802.11b、802.11a/g、802.11nと全部利用できる。定価より安く、5年保障をつけて価格は\14,060だった。

早速、自宅へ帰ってインストールしました。300MB出てますね。ただし、バッファローも壁に取り付けるためには専用の取り付け金具を買ってくれということのようですから、ホームセンターへ行き、フックなどを適宜購入して自分で壁に吊りました。LAN配線が足に引っ掛からないことは良いですね。

追記6/19 :その後電波状況を調べましたが、親機から15メータほど離れて、ドアを開けた状態の玄関先で、45%ということですね。鉄筋ですから上方になるともっとだめですね。まあ、こんなものでしょう。余り電波が強いと逆に問題なのでしょう。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村

タイ旅行(6/2-6/3):帰国の途

6月2日 この日は、夕方6時にホテルをチェックアウトした。半日分の1,000バーツ(約2,800円)を上乗せして支払いました。

22時40分発のTG622便で帰国するため、スワンナプーム国際空港へ向かいましたが、ホテルを出発したとたん、降雨と通勤帰りの影響と思われる大渋滞に巻き込まれました。結局、空港ヘは1時間40分ぐらいかかりました。通常なら40分でつくところ。

翌朝、6時頃に関空に着陸。このころはもう皆さん余りインフルエンザ対策のマスクはしていませんでしたね。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

このブログがお気に召したらクリックをして下さい

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへ
にほんブログ村

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »